日日是好日

大晦日。今年は平成最後ということで、どこもかしこもお祭りムードだという。私は、静かに、一冊の本を読んでいる。『日日是好日』。今年映画にもなった単行本だ。

慌ただしかった今年は息をつく暇もなく、深く考える時間もなかった。ただ日々を熟すだけ。心が悲鳴をあげながら今日を迎えている。一旦ここでリセットしたい。そこで選んだのがこの、「お茶」が教えてくれた15のしあわせ、を詰め込んだ本だ。

やめてしまった茶道、いつか余裕ができたらまた再開をしたい。そして今この本を読みながら、季節を五感で味わい、いま生きている!を心の奥深くに染み込ませている。

さて、来る年はどういうものだろう。明日は今日の続きだけれど、年に一度くらいは立ち止まって、昨日から未来を見つめることも必要だ。
未来には何があるのだろう。不安よりもわくわく感がいっぱいだ。遠くに見える一筋の光のもとへ。いまを生きている実感とともに、ゆっくりとページをめくる。

静かに2019年へ、夜は更けていく。